内容
「医薬品の化学構造」から薬を理解することを意図した教科書である.薬の本質である化学構造に基づいて医薬品情報を発信できる臨床薬剤師になるための入門書.薬の化学構造を知る副読本としても利用できる.構成は「薬につながる生体分子」,「基本となる有機化合物」,「構造から学ぶ医薬品」の3章からなり,薬効毎に分類された医薬品の化学構造や名称,構造式の覚え方を記載している.解説やエピドードを挿入することで,分子構造に則って薬の作用機構や代謝を学ぶ内容となっている.創薬研究者が仕掛けた芸術的な薬のからくりを臨床薬剤師へとつなぐ一冊である.